介護職員初任者研修の通学講座と通信講座の違い
介護職に就くための入門的位置づけである介護職員初任者研修ですが、取得するためには介護資格取得のスクールに入校する必要があります。
スクールによって【通学制】と【通信制】がありますがどのように違いがあるのでしょうか?
通学と通信のメリット・デメリットをご説明していきます。
通信制でも通学(スクーリング)は必ず必要です
一般的に通信講座と聞くと自宅学習のみと想像する方も多いかと思います。
介護職員初任者研修を取得する際にはどの都道府県のどのスクールでも必ず一定期間の通学(スクーリング)が必要となります。
介護の仕事は座学で学ぶことが出来る知識だけでなく、実際に車いすやベッドを使用した演習など技術も習得する必要があり、そういった技術を身につけるためにも学校に一定期間行く必要があるのです。
通学と通信(自宅学習)の時間の規定があります
介護職員初任者研修のカリキュラムは全130時間となっています。
通学制は全130時間(学科約50時間、実技演習約80時間)をすべてスクールに通って受講することになります。
一方通信制では学科・実技に係る授業の内、約40時間分を自宅学習で行い、実技演習や一部学科の約90時間を実際にスクールに通学して授業を受けます。
規定上、自宅学習(通信)で学習できる時間は40.5時間と決まっています。
通学と通信の違いやメリット・デメリット
〇カリキュラムの違い
【通信制】
全130時間の内、主に学科の授業のうち約40時間分が自宅学習
実技演習など約90時間がスクールで直接指導を受ける。
【通学制】
全130時間の学科、実技演習をすべてスクールに通い講師から直接指導を受ける。
〇取得までの期間の違い
【通信制】
通信制の場合は通学(スクーリング)は15日間程度のところがほとんど。
週に1日程度の通学の場合は3~4ヶ月程度で資格取得となり、週2日程度の通学であれば2~3ヶ月程度となる。
【通学制】
通学日数は一般的に22~29日間となるため、週5日通うスクールであれば約1ヶ月、週に2~3日間であれば4~6ヶ月程度となる。
〇メリット
【通信制】
一般的に通学制のスクールより受講料が安い
スクールによって違いはありますが、一週間に1~2日程度の通学のため仕事をしながらでも通いやすい。
【通学制】
すべての講義(130時間)を学校で直接講師から学ぶことが出来る。
〇デメリット
【通信制】
自宅学習の時間を捻出する必要がある。
自宅学習中に分からないことが出てきた際など、講師等にすぐに質問することが出来ない。
【通学制】
通信制に比べ受講料等の費用が高い
通学制のスクールは週に3~5日程度の通学が必要になるため仕事をしながら等の場合は取得が難しい。
〇講座を選ぶ時のポイント
講費用は地域やスクールによって大きく違います。5万円~15万円などと幅広いのが現状です。カリキュラムの内容は全国共通の規定なので、授業料の高い安いで学ぶ内容が大きく変わるというようなことはありません。受講を検討する際には受講料だけでなく
・急な欠席に対して補講は行ってくれるのか?また、その際に料金がかかるのか?
・学習へのサポート体制や講師陣の充実具合
・通学する際の場所や日程
・就職支援などのサポート体制をしっかり確認したうえで受講料も検討したほうが良いでしょう。講座を選ぶ時のポイントです。